いろんな人が一緒に働いているのが京都勇代の魅力です。私がここで長く働いている理由の一つは、間違いなくそうした環境を楽しいと感じているから。野菜の知識が身についていくのも嬉しいですけど、それ以上に人が好きなのかもしれませんね。今は現場リーダーを任されているので業務に関しては私が指示を出してますが、逆に皆から教わることがたくさんあって、いつも勉強になっています。リーダーの仕事を通して感じるのは、やっぱり人には向き不向きがあるということ。だから仕事をお願いするときは、できるだけ相手の話を聞いて適性を見ることを大事にしています。もちろん年齢や体力的なことにも配慮しています。これは私個人の考えではなく、会社の風土ですね。そうやってそれぞれが自分のスタイルに合わせて働けるのがこの会社の特徴だと思っています。ただこんな風に話をしていると、まるでのんびり余裕があるように聞こえそうですが、会社は年中無休で、仕事はいくらでもあります。いっぱい稼ぎたいという人にもおすすめです。

ここで働き始めて、もうすぐ６年になります。当時はまだ子どもが小さくて、保育園のお迎えの時間に合わせてシフトを組んでもらえたのがとても助かりました。この仕事を選んだのは、毎日、自分で買って調理して、当然、子どもにも食べさせている野菜に関することだったら、少しは興味を持って働けるんじゃないかと思ったからです。はじめてみると想像以上に知らないことが多くて驚きましたが、ベテランの人たちが丁寧に教えてくれたおかげで、目利きから保存方法、美味しい食べ方まで、野菜に関する豊富な知識が身につきました。スーパーに行ったときに美味しくて新鮮な野菜を選べるようになり、パプリカやズッキーニもたくさん食べるようになりました。それから食の安全や食育についてもちゃんと考えるようになり、何より、野菜のことが大好きになりました。

安全さや確実さが求められる現場なので、忙しくても作業そのものを急かされることがないのは嬉しいです。休憩や食事も自分のタイミングでとれるので精神的にはかなり楽。マイペースに働きたいという人にはきっと向いている仕事だと思います。長時間立ちっぱなしなのは少し大変ですが、休みはしっかりとれますし、給料も悪くないのでプライベートを充実させたい人にもぴったり。ピッキングも加工も、一度コツさえつかめば、それほど難しくはないですし、自分はもともと人と接する仕事があまり得意ではなかったので、一人で黙々と作業できる今の仕事がとても気に入っています。そのうえ、職場の人間関係も良好なので今は全く文句なしです。

ちょうど仕事を定年退職した時に、「人生はまだ長いから、のんびりするにしても少し早いだろう」と感じて、再び、仕事を探し始めました。少しでもこれまでの経験をいかせる仕事だとありがたいと思っていたところ、運良く出会えたのが、京都勇代でした。もともと飲食業界で長く働いていて、野菜にも興味がありましたから、セカンドライフを充実させるのに、これほどぴったりの職場は正直言ってなかったと思います。実は自分、野菜ソムリエの資格も持っているんです。今はバナナを加工するセクションで働いています。入社後一年くらいからちょっと複雑な仕事も任せてもらえるようになってきて、やりがいも感じられるようになってきました。バナナは足が速い果物なので出荷のタイミングが比較的難しいのですが、苦情が何もなかったら一安心。きっと、美味しい状態で食べていただけたんだなと想像しています。